よくある詐欺に要注意

みなさんこんにちは、カナダで田舎暮らしのMinaです。

本日の写真はこちら、先日作ったアップルケーキです。

TikTokで見かけた美味しそうなレシピをもとに作ってみたのですが…
すこし焦げましたが全体的な味は良かったものの、ケーキ部分がケーキというより半生プリンのようで。

パートナーには『美味しいけど下の部分が好きじゃない』と言われました(笑)

さて、本日のトピックは【よくある詐欺に要注意】です。

先日、いつものごとくXを見ていたところ、お気の毒ですがよくある詐欺に引っかかってしまった方のツイートを拝見しました。

この方だけではなく、ほかの留学生やワーキングホリデーの皆さんに共通して見受けられるのが、母語である日本語では絶対引っかからないような事でも、英語では不安になってしまい、結果的に詐欺に引っかかってしまうこと。

私が留学生の時には(といっても数年前ですが)、幸運なことにこのような詐欺を経験したことはなかったのですが、かといって有益なことを簡単に教えてくれる人も早々いませんでした。

外国で暮らす日本人にとって、知識は武器です。
私の持つ知識が完ぺきとは絶対に言いませんが、少しでもこんな詐欺に陥る方々がいなくなるようにシェアしていきたいと思います。

さて、今回の不運なことに詐欺に引っかかってしまった方のツイートですが、許可等は取っていないのでリンクなどは控えます。

もし当該者の方が私のブログを見ていたら、分かっていただきたいのがあなた様を悪く言うつもりは全くないこと・不運で他人ながらとても申し訳なく思っていること・あくまで例として使わせていただいていることをご理解ください。

総体的にまとめると(被害にあわれた方をAさんとします)、

  • Aさんが帰国寸前のため、Facebook Market Placeにて売りたいアイテムを出品
  • 買い取り手が直接受け取れないために引っ越し業者に依頼したとAさんに報告・仲介業者に渡す手数料も合計して渡すので小切手で支払いたいと言われる
  • 仲介業者にはApple Cardで支払ってほしいと買い取り手からAさんへの指示
  • 買い取り手が仲介業者がより支払いを要求してきたので、小切手を送るからもっとApple Cardを送ってほしいとAさんに連絡
  • 小切手はオンラインで送られた(※1)
  • この時点で小切手はAさんの銀行アカウントへオンライン上では入金されていた(※2)ので信じ込んでしまい、Aさんは言われるがままApple Cardを購入し、コードの部分を写真に撮って買い取り手に送ってしまった
  • 詐欺が発覚

という経緯のようです。

日本では馴染みのないサイトなのでもしかしたらFacebook Market Placeを知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、Facebook Market PlaceとはFacebookの傘下にある新中古を問わず個人でものを売買できる場所となっています。

日本で同じようなサイトだとジモティーやメルカリ等ですが、これらのさらに地域密着・個人売買特化型だと思っていただければ分かりやすいと思います。

Facebook Market Place以外にもKijijiのように中古売買サイトは多数存在しますが、今回はAさんが被害にあわれた場所であるFacebook Market Placeに特化してブログを書いていきますのでご容赦ください。

※1・2に関しては後ほど説明します。

先述の通り、Facebook Market Placeとは地域密着・個人売買特化型の新中古取引サイト/アプリとなっています。

結果から言いますと、Facebook Market PlaceはFacebookのアカウントを持っている人であれば誰でも利用できるサイトのため、良い人や品も多く存在している反面胡散臭く詐欺的なアカウントも存在します。

これを踏まえた上で言えるのは、今回Aさんが巻き込まれた詐欺は、残念ですが非常に典型的な例と言って良いと思います。

まず当たり前ですが、Facebook Market Placeでは売り手と買い手が存在します。

売り手側より買い手側の方が詐欺に遭う確率が高いと思うのは、普通の人であれば考えつくかと思います。しかし、残念ながらここでは売り手側も詐欺に遭う確率が高いのも一般的。

ここからは、売り手と買い手の立場からどうしたら詐欺を回避する事ができるのか、私なりの考えや方法をシェアしていきたいと思います。

売り手はどう回避する?

まず、Facebook Market Placeを利用した事がない人でもわかりやすい様に、売り出し方を説明します。

まず、Facebookのアプリまたはサイトを開き、Market Placeを押し、Create listingを開きます。

そうすると、この上記の様に何を売るのかの選択肢が出てきます。今回は一つのものを売ると仮定して’One item’を選択しました。

そうするとリストするアイテムの詳細を書き込むセクションが出てきます。

ここでアイテムの写真や動画、詳細の情報や値段などを載せ、’Publish’を押すと晴れてMarket Placeへ出品成功となります。

この際に、Description(出品するアイテムの詳細情報)がカギになると私は思います。

アイテムの説明・コンディションを書くのはもちろんですが、どの様な支払い方法でどの様にして受け取りを完了するかをはっきり書く事で、第一段階で詐欺を寄せ付けないという事ができると思うからです。

より具体的言うと、アイテムの詳細情報を書いた後、

  • アイテムの受け取り等を『Pick-up only』または『Meet-up at public place(大体街の中心地や人目の多い場所)』と記述する。もし2個目を選択する場合、どこで会えるかを記述するとなお良い。
  • 金額を提示の額より相談する余地があるのかどうかの提示をする。金額を絶対下げたくない場合は『Price Firm』・提示金額よりも低い金額でもナゴシエートする余地がある場合には『obo(ベストオファーを受け入れるとの意味)』と書く。
  • 支払いに対する提示を、『Cash only』または『e-Transfer or cash』にする。

上記の要素を踏まえ、つい最近私が個人的に売買したエアフライヤーを例にしてサンプルを作ってみました。

◯◯(ブランド名)air fryer
Bought from ◯◯(買った場所), kept about over a year.
Used 1-2 times a month but very good condition.
Upgraded to new air fryer, so it’s selling
If this item is up, it means available.
Pick up at ◯◯(地域名), Cash only

だいぶシンプルですが、もしもっと情報が知りたい購入者候補はメッセージを送ってくるので、このくらいで良いのかなとおもいます。

また、これらの記述をする事で、ある程度の真剣な購入者のみに買い手が絞られてくると思います。

なぜそう思うかと言うと、Aさんが陥った詐欺をこのステップを踏む事で排除する事ができるからです。

Aさんは、買い手から支払いを小切手にされる→仲介業者へApple cardで支払いを要請されたという経緯になっています。

例えば、Pick-up onlyかつCash onlyで取引しますと書いておけば、『小切手で支払っても良い?』だとか、『そこからApple Cardで仲介業者に支払って欲しい』と言われたところで、私は支払い方法と引き取り方法を提示してそれにあなたは当てはまっていないのだから、あなたとは取引しません。といえば良いわけです。

しかし、物事には異例というものが存在します。ここで詐欺師がアイテムの支払い方法をe-Transferを選択してきた場合、気をつけていて欲しい事があります。

e-Transferでの詐欺

カナダに住んでいない人・留学やワーホリに来る前の人へ説明しますが、カナダには銀行間での便利な送金システム『e-Transfer』というものが存在します。

簡単にいえば、数々ある銀行間でも手数料がなく利用できる(銀行アカウントの種類にもよる/アカウント形態によっては手数料が発生する場合もある)、メールアドレスのみで送金できる送金システムです。

ここで鍵となるのが、送られてきた送金リクエストに対して、設定してある質問に対する答えを打ち込むという事。

自動受信に設定していない限り、送られてくるメールのDepositリンクに飛び(自分の銀行アプリまたはサイトにとびます)、相手から教えられた質問に対する答えを書き込んで金額を受信します。
要は、サイトのアカウントリカバリーにあるような、『秘密の質問』を想像していただければ分かりやすいかと思います。

このステップが詐欺師にとっては詐欺メールを作りやすい環境になっています。

この段階で詐欺を回避するには、便利な設定があります。
それはauto-depositを設定しておく事。

auto-depositとは、相手に自分の銀行アカウントが紐付いているメールアドレスを教え、相手にお金を送ってもらった時点で自動でアカウントに着金をしてくれる設定です。
自分の銀行アカウントのアプリ等で簡単に設定ができますし、設定しておくことを強くオススメします。

以上を踏まえた上で、カナダのメガバンクの一つであるCIBCのサイトを利用してどう詐欺を回避するのか、説明していきたいと思います。

CIBCの詐欺喚起サイト(上記のリンク)には、この様な例が載っています。ごく一般的なe-Transferのメールに見えますが、ここでチェックすべきポイントがいくつか見えます。

①送られてきたメールアドレスがe-Transfer公式の物であるのかどうか

まず公式のe-Transferを介して送られてきているメールであれば、宛名は銀行名・アドレスはnotify@payments.interac.caというアドレスで送られてきているはずです。

これ以外のメールアドレスであれば、ほぼほぼの確率で詐欺と言って間違いないでしょう。

②depositを促すメールは、一度おかしいところがないか見る

もしauto-depositを設定している場合、上記の様にdepositを促すメールは絶対におかしいと思いましょう。

つい先ほど、Aさんとは別のXアカウントの方のツイートが私のXのfypに流れてきたのですが、その方はauto-depositを設定しているのにも関わらず、詐欺師に銀行ログイン情報等を引き抜かれそうになってしまったとの事。

なぜその様な事が起きたかというと、取引の際にe-Transferで取引を行ったのですが、’ビジネスアカウントから送金のため、auto-depositは有効ではありません’と注意書きがあり、見事に騙されてしまったそう。

私の経験上、ビジネスアカウントからでもauto-depositというのは有効です。このXのアカウントの方も後から言われていましたが、給料(会社から)もe-Transferで支払われており、e-Tranrferがビジネスアカウントからは無効というのはよく考えればおかしな話との事。長くカナダに住んでいる方でも引っかかりそうになる詐欺、カナダに来たばかりの人達にはより気をつけてもらいたいポイントになります。

③締め切り期限(Expires)が異常に長くないかどうか

通常のe-Tranrferであれば、受け取り手がお金を最長で受け取れる期間というものが存在します。受け取り手が最長30日以内に手続きをしない場合は、そのe-Transferの期限が切れてしまいます。

しかし詐欺師にとってはそもそもe-Transferを擬態しているだけなので、中には異常に長い期限を設定しメールを送ってくるものがいます。

④文字化けや文字崩れしていないか

一番簡単ではありますが、メールの隅々まで見て何もおかしな文字化けや文字崩れがないか確認することが重要です。

以上の四点が私の考える注意するべき点になります。

しかし、そもそもauto-depositを設定していれば、

この様に、送金されました・送金を受け取りましたという通知しかされません。
(実際に私のメールアドレスへ送られてきたもので、個人情報等は消させてもらっています)

詐欺をこの送金の時点で回避するためにも、auto-depositの設定を強くオススメします。

そして、もし本物のe-transferを受け取れたとしても、自分の銀行に着金されるまでは相手を逃がさないようにしてください。自分のアカウントにきちんと表示されるまでは何も信じてはだめです。

基本的に気を付けていただきたいポイントは、売り手の場合と似通っています。しかし、買い手の場合、商品を受け取っていないのにお金を先に取られてしまう、といったことがさらに発生する確率も高くなります。

このような状況が起きる場合、たいてい『このアイテムはほかの人からもメッセージをもらっていてとてもcompetitveだから、確約が欲しかったらDepositを(e-transferで)先に送れ』といったようなことを売り手に言われます。

絶対に送ってはいけません。

e-transferは基本的に、送ったら最後、自分の手元に戻ってくることはないと考えてください。受け取り手が受け取る手続きをする前だったらキャンセルできることはありますが、基本的に e-transfer送信=戻ってこないお金という認識は絶対です。

商品を自分の手で確認し、きちんと自分のお金を支払って買いたいものであると知ってからお金を支払ってください。

そもそも、この様な新中古取引サイトでのレッドフラッグというものが存在します。
以下が私の考えるレッドフラッグです。ここで、一番最初あたりの説明の中で記述した※1・2も説明していきたいと思います。

①支払いを小切手または課金系カード等で行おうと依頼してくる(※1・2)

そもそも、カナダは小切手をオンラインアプリ上でもスキャンしてデポジットできてしまいます。だからと言って、その小切手のお金がきちんとしたお金であるかどうかは別の話です。銀行側がその手続きを精査・認証しない限り、自分の手元にお金が入ってくるかはわかりません。オンラインで送られてくる小切手などなおのこと、本物である確証は低いと言って間違いないでしょう。もし、取引金額が大きすぎる場合、相手と銀行に行ってお金を引き出してもらう・本物の小切手を出してもらう等相応の対策をしましょう。
課金系カードは論外です。

②アイテムの保留のためのお金を先行して要求してくる

先述でも書きましたが、自分の目の前でアイテムを手にするまで絶対に支払わないこと。Depositをして確実に買えるという確証はありませんし、そこまでいい人たちがたくさんいるわけではありません。

③相手のプロフィールが胡散臭い

Facebook Market PlaceはFacebookのアカウントさえ作成できれば、だれでも参加できてしまいます。プロフィール情報がない・評価が異常に低い・同じ商品を何個も出品しているなどのポイントを見逃さないようにしましょう。

一見普通に見える取引でも、これらのポイントに注意していった結果、詐欺師と取引しそうになることを防げるかもしれません。

一貫して言えるのは、買い手であれば不必要なタイミングで無用なお金は絶対支払わないこと・売り手は絶対にお金を支払う可能性はないことを覚えておいてください。

特に売り手の場合、詐欺に対するガードが薄くなると思います。
普通であれば詐欺にあうなんて考えられないからです。

ここまで長々と書いてきましたが、もしFacebook Market Placeで取引をするのであれば、個人的には現金オンリーをお勧めします。

色々と便利になってきた世の中ですが、知らない赤の他人との取引では自分の身を守れるのは自分しかいないからです。

以上、長文ではありましたが読んでくださってありがとうございました。

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